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社員が辞めない会社には理由がある 〜面談で見えた本当の声〜

身近な小さなものづくりをしている会社の社長から、

「社員に思いがうまく伝わらない」という相談を受けました。

社長は、社員のことをとても大切に思っているのに、その思いがなかなか言葉として届かない。

そこで私は、

・どんな会社にしていきたいのか

・社員にどんな風に育ってほしいのか

・社長が大切にしている価値観

を丁寧にヒアリングしました。

その上で提案したのが、社員との定期的な面談です。

そして、社長の思いが伝わりやすくなるよう、独自の面談シートを作成しました。

面談となると、社長が社員に期待することを一方的に伝える場になりがちです。

しかし今回は、社員の自己評価と社長評価のギャップを可視化し、そのズレを埋めることを目的としました。

最初は社員の皆さんも戸惑っていたようですが、社長が朝礼で

「良い・悪いを決める場ではなく、一人ひとりとじっくり話す機会を作りたい」

と伝えたことで、お互いの認識をすり合わせる面談がスタートしました。

面談では、評価項目ごとに

社員の自己評価 社長の評価を並べて確認します。

自己評価より社長評価が低い項目については、

社長の評価基準を具体的に示したうえで、

「どのような行動ができると評価につながるのか」

を伝えていただきました。

一方、社員の自己評価が低く、社長の評価の方が高かった項目については、

まず社員に

「なぜこの評価をつけたのか」

「自分ではどんなふうに振り返っているのか」

を丁寧に聞き取りました。

その上で、社長から

「実はここはこんなところを見ている」

「ここまでできているから、この評価をつけている」

と、評価しているポイントを具体的に伝えていただきました。

社員にとっては、自分では気づいていなかった強みや成長を知る機会になり、社長にとっても、普段なかなか伝えられていなかった評価を言葉にする時間になりました。

このやり取りを通して、

「頑張っているつもり」と「評価される行動」のズレが少しずつ見えてきました。

面談を終えた社長からは次のような声がありました。

『やってみてすごく良かった!期待を伝えたことで、自主的に動いてくれるようになった。』

『明確な評価基準を伝えたことで、今まで曖昧になっていたことが整理できた』

『これは社員の見える化になった!』

と社長は話してくれ、現在でも面談の際にはシートの作成等をお手伝いさせていただいております。

実はこの会社は、離職率が低いことで業界内でも注目されておりました。

社員が働き続けることができるのは、こうした『対話の仕組み』があるからだと実感した出来事でした。

私はこれまで、学校現場や企業の面談を通して、人が安心し働き続けられる環境づくりに関わってきました。

その中で感じたのは、こうした小さな会社ほど、制度よりも「人との関わり方」が職場の安心感を作ることを改めて感じた瞬間でした。

これからも現場で見えてきたヒントや感じたことを少しずつ紹介していきたいと思います。