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心の傷、回復のステップ

子どもから大人まで誰もが持つ傷つき体験。

いじめ、不登校、発達障害、家庭環境、母娘問題、恋愛、親子、対人関係、非行、死別etc

これまで、子どもから大人までこうした様々な傷つき体験の話を聴かせていただいてきました。

そんな中で、『同じような傷つき体験をした友達は既に回復しているのに、自分はまだ回復できない。』と悩む方もいらっしゃいました。

同じ体験をしても感じ方は、人それぞれなので回復のタイミングも変わっていきますが、回復のステージには、ある程度共通しているものがあります。

癒し期(心の充電)

傷つき体験のあと、ありのままの状態を充分受け止めてもらえる『受容』が必要な時間。

この時期に『そんなこと言ってないで切り替えて!』や『言いたいことはわかるけど、前向いてよ』などと否定的な言葉を浴びてしまうと、癒し期がどんどん長くなりがちです。

『友達は既に回復しているのに…』と悩むのは、この時期に受け止めてもらえた!という感覚の薄さによるものだと思われます。

変化期(芽吹き)

十分に受け止めてもらえた、と感じるとこのままではいけない!変わらないと!と自分の中から変化しようとするステージに変わっていきます。

この時期に、『あなたは今のままで良いのよ』『そんなに頑張らなくて良いよ』などと言われると、変化したいのに!という気持ちが起きやすく、行動に結びつきにくくなりがちです。

この変化期に入ったら、背中を押す声かけを行うことでスムーズに次のステージに進むことが期待できます。

回復期(物語の統合)

癒されて、変化して行動が起きると、少しずつ傷つき体験のことを『過去形』で話せるようになっていきます。

『怖かった』『傷ついた』など、出来事のことを少しずつ俯瞰してみれるようになってくると、受け止めてくれたこと、変化を支えてくれた人への感謝も生まれるようになっていきます。

そして、この体験があったからこそ、人の痛みがわかるし、傷つき体験を経て今の自分がいると思えるようになっていきます。

ここまでくると、自分の力で傷つき体験と向き合っていけるようになります。

支援の現場では、ついつい変化を求めて癒し期に変化期に投げかけられるような声かけをしてしまうことは、よくあります。

声をかけて、あれ?今はまだ癒し期?と感じた時には、受容的な声かけをして充電されるのをじっと待つこともまたひとつの支援だと思っています。