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新型コロナと不登校の関連性は!?子どもの心理状態と今できることのまとめ

スクールカウンセラーとして、これまで3校で子ども、保護者、教職員のケアのお手伝いをしています。

今年度は登校しぶりや不登校に関する相談が多く、自分に自信が持てないために、自暴自棄となっているケースが目立ちます。

今回は、コロナによる不安から不登校となる子どもが抱えるストレスや不安についてご紹介します。

不登校になっている理由

 不安やストレスを恐れることがさらなる不安や恐れを招いていると考えられます。  

コロナが引き起こす3つの伝染には、①病気 ②差別 ③不安をあげていますが、コロナによる「不安」の伝染は不登校まで引き起こしていると考えられます。

コロナによる不安から不登校に至る一般的な例

1st・・・コロナの中で学校に行って、感染したらどうしよう。
2nd・・・感染が怖いから今日は学校を休もう。
3rd・・・でも、授業が遅れてしまうことが不安。
4th・・・授業が遅れたらもう学校に登校できないかもしれない。
Final・・・コロナと不登校の2つの不安が襲ってくる。

コロナ禍による不登校の子どものために今できること

 不安やストレスの恐れからさらなる不安を招いているため、学校に登校することが難しくなるため、正しくストレスを感じ、不安になることがとても重要です。


 不登校状態のお子さんは、大きな不安やストレスを感じているが、そうした悩みの根本にあるのは愛情の偏りと考えることが出来ます。

 愛情には、①与える愛 ②受け取る愛 ③自己愛 の3つのバランスの崩れによって起きているため、過剰となっている愛ではなく、不足している愛を満たすことが非常に重要です。

 もし、下の兄弟の面倒を見ることに一生懸命で与える愛に偏り、自分のことを後回しにしていたお子さんは、受け取る愛を知るために不安状態から不登校を引き起こしている可能性も考えられます。

 そのため、お子さんが愛されている、自分の気持ちを聴いてもらえる、安心できる、ここが自分の居場所なんだと思える暖かい関わり方が重要になります。

 家庭の中では、ご家族が暖かく愛情を注ぎ、学校の中では大切な一員であり、注目を向けてる存在であることを担任以外の教職員全体で向けることが、お子さんにとっても「居場所」を作る第一歩だと考えます。