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『でも、だって、どうせ』が増える時

「でも、だって、どうせ」

子どもがこうした言葉を口にすると、

つい「言い訳」と感じてしまうことがあります。

何度伝えても、同じやりとりの繰り返しで、

「でも、だって、どうせ」と聴き続けると、しんどくなってしまうことがあります。

たとえば、

「◯◯一緒にやろう」と声をかけると

「でも、僕(私)にはできない」と返ってくる。

「大丈夫だよ、うまくいくように一緒にやるから」と伝えても

「だって前もうまくいかなかったし」と続く。

最後には

「どうせ無理だから」と、気持ちを閉じてしまう。

この、「でも、だって、どうせ」の3Dは、

もしも、ただの言い訳や反抗ではないとしたら、3Dの正体は一体なんでしょう?

そう思いながら、子どもと関わっていくと、3Dの正体が見えてきました。

それは、

うまくいかなかった経験や、

また同じように失敗するかもしれないという不安から、

自分を守るために出てくる言葉でした。

周りからは「後ろ向き」に見える言葉も、

本人にとっては

「これ以上傷つかないための準備」として、必要として発しているようでした。

たとえば、

「でも」には、納得できていない気持ち

「だって」には、わかってほしい理由

「どうせ」には、傷つきたくない思い

そんな気持ちが隠れているように感じました。

1人でそんな思いを抱えているとき、こうした”3D”が増えていくように感じます。

実は、この“3D”は子どもだけに見られるものではありません。

大人でも、うまくいかないことが続いたり、

自信が持てなくなったときに、

同じような言葉を心の中で使っていることがあります。

我が家でも、こうした“3D”が少しずつ減っていったことで、

仕事への向き合い方が変わり、

結果が大きく変わったことがありました。

それだけ、この言葉には

その人の「見え方」や「感じ方」が表れているのだと思います。

だからこそ、

「でも」「だって」「どうせ」と言われたときに、

「でも、じゃない!」と否定して言葉を止めるよりも、

その奥にある気持ちに目を向けてみることが大切です。

たとえば、

「そう思ったんだね」

「前のこと、覚えてるんだね」

「ちょっと不安なんだね」

そんなふうに受け止めることで、

子どもは少しずつ安心していきます。

うまくいかない場面が続くと、

子どもは自分を守るために言葉を選びます。

だからこそ、

「どうしてそんなことを言うの?」と考える前に、

「この子は、どんな思いでこの言葉を使っているんだろう?」と、

一度立ち止まってみてください。

その小さな視点の変化が、

子どもとの関わりを少しやわらかくしてくれるかもしれません。

※実際の場面をもとにしていますが、内容は個人が特定されないように一部調整しています。