こむぎへ~こむぎが来てくれた日~
愛犬こむぎへの手紙を2通書きました。
コンテストに応募したものですが、ここにも残しておきたくて掲載します。

こむぎへ。
こむぎが私たちのお家にやってきたのは去年のママの誕生日の日、こむぎは4ヶ月の終わりだったね。
その翌日に5ヶ月を迎えたね。
実は、ママには双子の弟もいたから、ママと弟は誕生日、こむぎは月誕生日でもあったよね。
ママは、家族LINEで可愛いこむぎの写真とともに、新しい家族が増えたことを報告したよ。
こむぎのこと、みんな可愛いって言っていたよ。もちろん弟も。
この時は、みんなこのまま可愛いこむぎと仲良く、幸せに過ごす毎日が続くと思っていたよ。
こむぎが来て2ヶ月後、季節はすっかり秋。
ママの弟が行方不明になっているという連絡があって、ママは泣いてばかりだったね。
その頃から急に、こむぎはトイレの失敗が減って、上手にできるようになったのは、ママを困らせたくなかったからなのかな?
偉いね、こむぎ。
弟の死の知らせがあった日、パパが留守中で、わんわん泣くママのことをぺろぺろ舐めて、ずっとそばにいてくれたね。
こむぎー!って泣くママの涙を、全部全部舐めてくれて、悲しみまで吸い取ろうとしてくれたよね。

ママは双子だから、今年も来年も、当たり前のように弟と同じ誕生日を迎えると思っていたんだ。
でも、一緒の誕生日を迎えたのは去年が最後だった。
今年からは、ママだけが歳を重ねていくことになる。
それが悲しくて泣いていたけど、もしかして、こむぎは知っていたのかな。
お腹の中からずっと一緒だった弟が、いなくなることを。
だから、ママをひとりにしたくなくて、ママのところに来てくれたの?
そうだとしたら、ママとこむぎは、強い引力で結ばれていたのかも。
こむぎがいてくれて良かった。
そんなふうに毎日毎日思うけど、こむぎには、ママの気持ち、伝わっているといいな。
もしも話せたら、そう聞いてみたいよ。