「もういい」と諦める子どもに起きていること
「もういい。」
そう言って、途中でやめてしまう。
難しい問題に取り組んでいるとき。
工作が思うようにできないとき。
友達との遊びで負けたとき。

周りの大人はつい、
「最後まで頑張ろう」
「あと少しだよ」
「もう少しやってみたら?」
と言いたくなります。
もちろん、その声かけが必要な場面もあります。
ただ、「もういい」という言葉の奥にあるのはどんな気持ちだろう?と考えてみるとしたら…
もしかすると
失敗したらどうしよう。
できなかったら恥ずかしい。
間違えたら笑われるかもしれない。
という気持ちから、自分を守っているのかもしれません。
不安を抱えながら挑戦することは、大人が思う以上に大きなエネルギーを必要とします。
結果が出る前に「もういい」と言ってしまえば、失敗した自分を見なくて済みます。
傷つく前に、自分からその場を離れることができます。
表面上は、諦めているように見える奥には、そうした気持ちが潜んでいるかもしれません。
私たちはつい、「頑張る力」を育てようとします。
でも、その前に必要なのは、「失敗しても大丈夫」と感じられる安心感なのかもしれません。

諦めないことは大切です。
そして、同時に諦めない力は、安心して失敗できる経験の積み重ねの中で育つもの。
「もういい」と言った子どもを見たとき。
その言葉を変えようとする前に、その子が何から自分を守ろうとしているのかを考えてみたいと思います。
子どもの行動には、いつも理由があります。
その理由が見えてくると、関わり方も少し変わってくるのではないでしょうか。